車のキズ、ヘコミの修理方法でもっとも一般的なのは板金塗装です。
でも、板金塗装以外の選択肢もありますので、いくつか方法をご紹介しますね。
<プロによるデントリペア>
聞きなれない言葉ですね。私がこの言葉を知ったのは2009年ごろでした。
デントリペアは、近年になってアメリカから上陸した最新の自動車特殊板金技術で、車にできたヘコミを塗料やパテを使わずになおす修復法です。
正式名称はペイントレス・デントリペア(Paintless Dent Repair)と言います。
「無塗装板金」という呼び方をする人もいます。
ヘコミを裏側から専用特殊工具で丁寧に押し戻してなおします。ペイントレス・・・つまり塗料をつかわない修復方法なので、板金塗装の場合に必要な塗料やパテの乾燥時間が不要なこともあり、作業時間は30分~2時間程度です。大きさやヘコミの数、難易度によっては、もっとかかることもあります。
料金は、板金塗装のおおよそ半額が目安です。
一方、塗料やパテを使わないということでキズがあるヘコミの場合は、キズは残ってしまいます。
キズがある場合、板金塗装を使うのが普通ですが、ヘコミがなおることで目立たなくなる程度の小さなキズの場合には、価格メリットがあるデントリペアを使う人もいます。
別の機会に詳しく、ご紹介したいと思います。
<DIY用の簡易なヘコミ修理ツールを使う方法>
簡易なヘコミ修理ツール・・・としましたが、以下のような商品がその代表と思います。
・Pops-a-Dent・・・・海外で売られている台湾製の製品です。10年ぐらい前から日本でも売られているみたいです。
・ホルツデントマジック・・・有名な車補修品メーカーが販売しています→こちら
・Amazonで売られているブリッジ型引っ張り工具(?)・・・こんな感じです→こちら
お値段は通販なら1000円台~5000円未満で売られているようです。DIY用としてお安く手に入るみたいですね。
セットには、だいたい以下のものが入っています。
・「ホットグルーガン」とか「ホットメルトガン」・・・AC100V電源が必要
・棒状の接着剤・・・ホットグルーガンにセットして使う
・タブと呼ばれる先端が吸盤みたいな形のもの軸はねじみたいになっている
・リフター・・・メインのツール。タブを引っ張るための道具
・ポンチ・・・・凸状態になっているところを元の形状に戻すためのもの
使い方の手順は、
(1)「ホットグルーガン」に、接着剤をセットしてAC100Vに接続。熱で棒状の接着剤を溶かす。
(2)タブの丸い面に接着剤を塗って、ヘコミに貼り付ける
(3)少しまって接着剤が冷えたら、リフターをセットして、ねじを回す容量でタブを引き上げるとヘコミが出てくる
(4) (2)と(3)をヘコミが出るまで繰り返す
(5)ヘコミが出すぎて凸状態になったら、ポンチを凸部分にあてて、プラスチックハンマー(または木槌)を使ってポンチを叩いて平面にする
どんなヘコミならなおせるのか?どの程度なおるものなのか?私も試して後日、レポートしたいと思います。
もう少し、本格的になると「スライディングハンマー」や縞模様を車のボディに写してヘコミを確認しやすくする「リフレクターボード(?)」なども入ったセットがあるようです。そのセットの宣伝用と思われる動画がありました。
宣伝用だからプロが随所でアドバイスしているようですが、結構、なおってます。
<身近な道具・・・お湯と吸盤を使って自分でなおす方法>
お湯をかけて温めてから、トイレの詰まりをなおす通称スッポンを使ってヘコミを引っ張って戻しています。
でも、この映像で使っているのは、ヘアドライヤーではなく、もっと熱い温風が出せる「ホットエアガン」とか「ヒーティングガン」と呼ばれるものです。冷却に使っている「圧縮エアスプレー缶」(エアダスター)もなんか本格的なものに見えます。エアダスターを上下逆にして使うと冷却スプレーとして使えるんですね。
大きい直径30cmくらいのと小さい10cmくらいの2つのヘコミをなおしていますが、大きいヘコミのほうが直せるようですね。小さいほうもましにはなっていますが、なおっていません。
今後。それぞれの方法について、さらに調べてご紹介していきたいと思います。
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